ECUの測定およびキャリブレーション

制御アルゴリズムのパラメーターは、研究用モデルでは条件付きでしか決定できません。機能動作用のアルゴリズムはECUプログラムに格納されていますが、特性マップ、特性カーブ、特性値などのパラメーター値は、テストベンチやテスト走行で取得し、最適化する必要があります。このプロセスをECUキャリブレーションと呼びます。

キャリブレーションには、次の2つのASAM標準プロトコルが使用されます。

CCP (CAN Calibration Protocol)

CANバスを利用する車両において、メーカーに依存せず、単一のマスターから汎用インターフェイスを使用して集中的にECUのキャリブレーションを行うため、ASAMは標準化された測定/キャリブレーションプロトコルであるCCPを開発しました。通信は、マスタースレーブ方式で行われます。スレーブの役割を果たすのは、キャリブレーション対象の各ECUに統合された組込みソフトウェアモジュールです。ベクターのCCPドライバーは、ダウンロードセンターから無料で入手できます。ご依頼に応じて、残りのCANbeddedソフトウェアモジュールと共に、お客様のプロジェクトへのCCPドライバーの統合をサポートいたします。

XCP (Universal Measurement and Calibration Protocol)

ASAMは、CCPの論理的な後継規格として、汎用測定/キャリブレーションプロトコルXCPを策定しました。CCPと比較した場合のXCPプロトコルの大きな利点は、トランスポートレイヤーとプロトコルレイヤーを切り離したことです。バスシステムがCAN、FlexRay、Ethernetのいずれであっても、プロトコルレイヤーは同じです。ベクターのXCPモジュール (英語資料) は、AUTOSAR通信スタックと共にECUに最適に統合されることが可能です。キャリブレーション用の特別な通信スタックは不要で、既存のスタックを使用できます。基本的なものでしたら、ダウンロードセンターから無料で入手することもできます。ご依頼に応じて、CANbeddedまたはAUTOSARソフトウェアモジュール群へのXCPモジュール統合をサポートいたします。

XCPの詳しい情報は、「ECUキャリブレーション」を参照してください。

ベクターのECUキャリブレーション向けシステムソリューション

ベクターは、マスターとスレーブのソフトウェアが互いに最適に調整された、ECUキャリブレーションのための包括的なシステムソリューションを提供します。たとえば、ベクターのXCPモジュールを、ECU測定、キャリブレーション、診断の万能ツールであるCANapeと組み合わせることによって、FlexRayによる高性能キャリブレーションを提供します。また、「FlexRayに対するXCP帯域の動的割り当て」や「サイクルタイム内の複数DAQリストの送信」といったCANapeに固有の機能を数多く実装しています。

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